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 介護サービスの現場に携わる者の視点から、実際に体験したエピソードや日頃何気なく思っていること、感じたこと、その他もろもろを綴って参ります。
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 通所系のサービス(デイサービス・デイケア)では、どこの事業所でも様々な「レクリエーション活動(アクティビティプログラム)」を実施しています。「カラオケ」や「風船バレー」等の定番のものから、「ドリル」や「なぞり書き」といった脳トレ系の取り組み、買い物や季節毎の観光スポットを訪ねる「屋外活動」まで、ご利用者に喜ばれ、しかも飽きさせないように、毎回手を変え品を変え、それはそれはスタッフの方々の御苦労には頭が下がります。

 前の職場のデイサービスセンターでも、「レクリエーション活動」は他の事業所との差別化を図る上での“大きな武器”であると同時に、スタッフにとっては“悩みの種”でもありました。
 もともとご利用者はご高齢で、環境の変化をあまり好まれない方が多く、何か新しい取り組みを導入しようとしても、「そげんことしたっちゃ、なあーんならん(意訳:そんなことを今更やっても、何の得にもならないので、私はしません)。」と、大抵拒否反応を示されてしまいます。

 そんな時、スタッフは2通りのタイプに分かれる訳です。片や「ご利用者が嫌がっているんだから、もう止めてしまおう。」と、新メニューの導入をあきらめ、既存のメニューの中でも比較的ご利用者ウケの良いプログラムの実施に終始する人。もう一方は、「今回はあまり評判が良くなかったけれど、ではどうすればご利用者に受け入れてもらえるか、もう一度考えてみよう。」と、挫けずに(懲りずに?)新メニューの導入を試みる人・・・。

 個人的には、後者こそ「お金を貰う資格のある人(=プロ)」ではないかと―。ご利用者の“失いかけている意欲”を引き出そうと、根気強く努力出来るスタッフこそ、「対人援助技術者」すなわち“専門職”と呼ぶに相応しく、必然的にそのようなスタッフが数多くいる事業所ほど、いいサービスを提供出来ていると考えるのですが、如何でしょうか?
 もちろん、嫌がっているご利用者に無理矢理やらせて、スタッフだけが盛り上がって満足するということではないのは、言うまでもありません。「レクリエーション活動」は、ご利用者とスタッフを繋ぐ“ツール”のひとつであり、ご利用者のやる気を引き出す技術を身につけて(もしくは身につける努力をして)こそ、“真のプロ”だと私は思うんです。

 ・・・まあ、口で言うのは簡単なんですけどね・・・大変だろーけど、レク頑張ってね、イエロー。そして元職場の皆さん―。
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Daibutsu
年齢:
53
性別:
男性
誕生日:
1971/01/02
職業:
介護支援専門員
趣味:
瞑想
自己紹介:
大仏です。拝みなさい。
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